ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

意志の弱い自分を情けなく思い過ごしていた話

お疲れ様です、ゆうしろうです。

物思いに耽ったのでその記録を。

 

 

「ギャンブル興味ないのに付き合わされてお金が飛ぶ」

「このお金で趣味の道具が買えるのに」

 

 

 

 

私より若いTwitterのお友達のこんな投稿を見て、ちょっと前の自分を思い出した。

私も同じような悩みを抱えながら、長い期間過ごしていた。

 

 

 

この旅を本気で志したのは2015年夏の日本一周以降だが、高校生の頃から「今の内から貯めないと」という気持ちはあった。学生時代の散財は、完全に私自身の意志であり、そこに付き合いという物もなく純粋にお金を使いたくて使っていた。

だが、社会人になってからはそういう逃れられない付き合いも生まれ、会社勤めになってからは更に飲みだけでなくキャバクラ等に誘われることも増えた。

一回行けば5000円は確実。下手すりゃ10000円飛ぶ。

「1000円でも多く貯めて早く出発したい」と毎日思っていた私にとっては、大打撃も大打撃だった。

「この飲み代であの装備が買える…」と何度も思った。

気持ちを隠したまま楽しく飲んだ振りをして、心ではそう思っている自分に汚さを感じて葛藤し、一人モヤモヤして家に帰っていた。

一銭でも浮かせるために、「タクシーで帰ります」て嘘をついて、飲み屋から10数㎞くらいなら徒歩で帰っていた。

それがバレた時は「歩くのが好きなんよ」とか嘘を突き通していた。親にもそう言っていた。

 

 

「旅の軍資金を貯めるためにこれからは飲みにも遊びにも行けない」と一言素直に公言すればいいのだが、当時の私にはとても、とても難しいことだった。

「これで最後に…」というのを何度も繰り返した。

そしてその度に軍資金は消え、「なぜ断れなかった」と自分を責めた。

絶対に心から話を聞いてくれる友人にさえ、話せなかった。

そんなことを話せば、今後変に気を遣わせてしまうと思ったからだ。

そのことが原因で、関係が希薄になったりすることが怖かったのだ。そんなことはないというのに。

 

 

やっと公言できたのは28歳になってから。今の生活を始めることになって、やっとだ。世界バイク旅という人生の目標が心に生まれてから、10年掛かったことになる。

 

 

なぜ10代の内に言えなかったのか。

やらなければ死ねないということは、10代の内にわかり切っていたことなのに。

当然色んな要素、当時の私の人生経験の不足等致し方ない面もあるのだろう。当初は親父に弟子入りし大工として独り立ちすることを目標としていたことや、会社勤めになった以上話せないという事情もあった。

しかし、結局は私の意思の弱さなのだろう。

覚悟の弱さとも言える。

誰にどう思われようと、自分の意思を示す。それができなかった。

 

 

 

過去の情けない自分の振り返りはこの辺にしておく。

 

葛藤して自分まで嫌いになって時間を無碍にするくらいであれば、絶対に早いうちから公言してくれ。

「俺は飲みにもギャンブルにも興味ないので」とズバッと言おう(もちろん言い方は考えなければならないが)。

私の元勤務先の先輩は「キャバクラとか絶対行かんわ」と、自分にとって価値の無いものは価値が無いとしっかり意思表示ししていた。私はその先輩を今でも参考にしている。

 

本当にあなたを思っている人ならば、絶対にわかってくれる。実際に私もそんな人たちばかりで、こんなことならもっと早く言っておけば…と後悔した。

それが言えんなら、「家庭の事情でお金を…」とか適当に言うとこう。

とにかく、自分に嘘はつかないでくれ。自分のことを嫌いになるばかりだ。

それにだ。早いうちから言っておけば、それだけ多くの味方もできる。

 

 

 

以上、今も絶賛準備中の30のおっさんのボヤキとする。

まあこうやって後悔を重ねるのも人生だ。だが、強い意志だけは持っていてくれ。