2021年3月3日㈬
本日は午後出勤。他工程でトラブルがあったためだ。だからといって昼間で寝るようなことはしない。7時に起きて勉強勉強妄想勉強。
こんな突然生まれた時間にこそ、閃きは存在する。
何事も勢いだ。
といっても、彼とは学生時代にヨーロッパ旅行を計画していた。
しかしお互い就活やバイト、卒検なので結局行けず仕舞いに終わっていた。
だからこそ、大人になった今、よりスケールをでかく、熱く、面白くして叶えてしまおうというわけだ。
100パー思い付きではない。元々彼には計画書用の写真も兼ねて、記念にバイクに乗る姿を撮ってもらっていたし、旅の計画を練る段階から、「あいつに撮ってもろうたら面白かなあ」などと妄想していたのである。
しかし彼は結婚しており、子供もいるので言い出せずに時間だけが経過してしまっていた。
だからこそ、天気も良くて仕事も午後出勤で気分もいいし、勢いに任せてみたのだ。
言葉は力だ。言霊だ。気持ちは言葉にせねば伝わらない。
なお、彼からの返事は必要ない。
これは確定事項だからだ。
万が一の反論、否、殺し文句も用意してある。
「あなたの披露宴の友人代表スピーチも余興も完璧に遂行したろ?そのお返しやんな」
言い返せない彼の姿が目に浮かぶ。私の勝利は揺るがない。
彼が『神々の山嶺』の読者ならば、「俺を撮れ」の一言だけで涙流して快諾しただろうが。
しかし奥様の怒りを買わないか、それだけが心配でありどうしようもない要素である。うーむ、そうならないよう頑張ってくれ、Yよ。
一人旅でもいくらでも自分の姿を納める手段はある。
しかし、そんなことは関係ない。お前が撮った写真だからこそ価値があるのだ。
お前が撮ってくれるなら、世界一のカメラマンからの依頼だって断ろう(いや正直言うとわからん)。
これは絶対楽しいぞ。考えただけでワクワクしてくる。
撮られるならどこが良いか?ゴールは独り淡々とが良いから…そこは彼の希望に合わせようか。
なんなら奥さんも子供も連れてこい。
絶対面白いぞこれは。