ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day118 Buenos Aires】愚か者

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3月18日(土)晴れ 涼しい 26℃

 

11:27 ミゲルんち

日記、超久々。一週間ぶり?マジか。日記帳を切らしてしまって書くことができなかった。

やっと例の本屋さんに行けてそれなりのものを手にしたところだ。

 

あれから今日までは、うん、中々キツイ日が多かった。

メルコスールの取得に翻弄された。

結局保険屋のATM COMPANIAの店舗に行って対面で話を聞くことになったのだが、なんと、知らぬまに昨夜のうちに契約されていた。ミゲルが連絡を取っていた営業マンが済ませていたと。しかしその完了の連絡はなし。

いかれてんのか。4日ぐらいあーしてこーして遠回りして結局保険屋に来てこれかよ。初めから直接店舗に行こうて言ってたやん。来てたら一時間程度で済んでたやん。

保険料もしっちゃかめっちゃか、言うこともコロコロ変わるし登場人物もいつの間にか増えてるし、もう頭ん中わけわからんわ。

メルコスールを手に入れた喜びよりも、これまでの様々なやり取りでの彼との考え方の根本的違い、初めてぶち当たった本物の言葉の壁により大事なことが伝わらない理解されないことから生じるストレスや不満が、それを上回った。

 

保険のことは保険屋に聞く。直接聞けるならそうする。餅は餅屋だ。

なぜ返事もまともに寄越さない、言うことがコロコロ変わる顔すら知らん相手にわざわざ数日時間を捧げなければならなかったのか。全く理解できなかった。

 

黄熱病ワクチンでも苦しんだ。

日本大使館に確認取ったと言うのに、いやそれは違うと彼は言う。

わかった、ではラ・キアカで受けられる病院の場所と値段をその友人に聞いてくれと言うと、その友人はそれについて知らないという。

意味がわからない。なぜこの状態がノープロブレムなのか。なぜ裏も取っていない情報に身を任せろと言うのか。なぜその友人に確認してくれないのか。

 

両替に関しても唐突に第三者が現れたり、また話が変わってその度に何度も計算し直してと、そんなことを繰り返していくうちに彼に対して不信感を募らせていった。

恩人に対してそのように思ってしまう自分の醜悪さと、しかしそれでもそのように思わずにはいられない心の弱さにこの一週間は苦しんだ。恐らくこうやって旅先で追い詰められていくのだろう。

また、俺たち地球人が抱える本当の意味での言葉の壁ってのを経験した。なまじ少しの英語で意思を伝えられるからこそ、核となる気持ちが伝えられない時に辛い想いをする。もうこんな思いは暫くごめんだ。

 

13:52 ミゲルんち

昼からミゲルと病院に行き、個人情報の登録を済ませた。

これに関しても、一人で来てさっさとやってりゃ良かったと思ってしまった。またしても結果論如きでものを考えた。

だから思った。そもそも頼りすぎなんじゃないか。素直に頼るとは言え、俺はその線引きを間違えているのではないか。いや、でも…。もうわからん。

ともかくあとは電話予約。これも数日前から話していたのに…。

 

ああもう嫌だ。こんな思いするならさっさと去って一人で困ってた方がマシだ。クソッタレ最悪な気分だ。自分がここまで小さい人間だったとは。最悪だ、クソ。

 

こんな気分で日記なんて書きたくない。今日はここで終わる。

 

 

17:56 ミゲルんち

終わると言ってまた書いてしまっている。少し気分も戻ったか、どうだろうか。

 

マテ茶のカップを売っているお店に行ってやっと念願のマイカップを手に入れた。約1200円。安い。木目が気に入った。ミゲルも付いてきてくれて、アドバイスを貰いながら選んだ。木製の物は金属やプラスチック製の物に比べて念入りな管理が求められる分、やはり味も匂いも良いらしい。

旅先で適当に扱っても良いようにとアルミ製の物を彼がプレゼントしてくれたため、今日買ったのは基本お土産として取っておくことにした。

 

家に帰ってからはマテ茶の作り方も教えてもらった。

先ず、イェルバ(アルゼンチンの発音ではシェルバ)と呼ばれるマテ茶の葉をカップの7分目くらいまで入れ、手で蓋をしてシェイク。これは大きな破片の葉を下に寄せるためらしい。

少し傾けて片側(谷側)に冷水か常温水を数滴落とす。

そこにボンビージャと呼ばれる金属製のストローを挿す。

そしてストローの根元に75℃〜70℃のお湯を適量注いで終了。

もう片側(山側)のスペースは最後まで乾燥した状態を保つ。

味が薄くなってきたら山側のシェルバを谷側に動かして味を調節する。

 

口で説明するのは少し難しいが、まあ理解できた。理屈も同じく。

しかしお湯の温度がそこまで絶妙だったとは知らなかった。だから皆んな魔法瓶を持ち歩いているのかと納得した。

シェルバも彼オススメのものを手に入れたが、ボリビアとペルーではコカの葉を奥歯で噛むことがマテ茶の代わりに嗜まれているため、マテ茶の文化もなくシェルバも手に入らないらしい。まあチリで手に入るから良いか。

 

にほんで使うのが今から楽しみだ。日本一周で早速習慣にして楽しもう。

 

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でかい病院だがこの日はガラガラだった。
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昼飯に二人でピザ。ラ・アメリカーナはピザもクソ美味い。
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可愛いボード。そりゃスターウォーズから取ってるよな、お店の名前。

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マテ茶のカップ専門店へ。出入り口の取っ手もカップで、ちゃんとシェルバも入ってる。
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品揃えは良かったけどちょっと洒落かぶり過ぎかな。でも良いの見つけられてよかった。
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荷物抱えたままめっちゃ会話盛り上がってた。

 

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晩飯はまた一人ラ・アメリカーナで。美味いもん食ってる時だけはどんな時でも良い気分になれる。