ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day284 Squamish〜Vancouver】もうちょっとだけ続くんじゃ

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9月2日(土)晴れ

 


23:25 Vancouver ウィンドベル店内

7時起床。昨夜は25時ごろテントを照らされて怒りの起床。ハンマー持って追い掛けたら、22時ごろ見掛けたチャリのホームレス。なんやねん。

んで起きたら5分もしないうちにテントの脇をチャリがシャーっと走って行った。ブチ切れて「何じゃワイは」と叫んで外に出ると、5m後ろにホームレスの野営地があった。

どうやら昨夜暗くなってから設営したから気づかなかったらしい。

つまり、領域に踏み込んだのは俺。申し訳ない。

 


8時にスコーミッシュを出て9時半にゃバンクーバーのCostcoへ。晩飯までのエネルギーを一度にぶち込んだ。

 


10時、ウィンドベルモーターサイクル到着。メカニックのハトザキさん、学生メカニックのヒラセさんが出迎えてくれた。

 


これで一応は北米バイク旅は完全に終了となる。しかし実感は湧かず。アラスカで終わらせたからか?

洗車、道具の整理、やることは山ほどあるがとりあえずは3万km頑張ってくれた相棒を綺麗にすることに。

そうしていたら金谷さんもやって来て無事の帰還を祝ってくれた。ただいまと言えるのは、いいな。

 


高圧洗浄機で3万km、3ヶ月分の汚れを剥がし落とし、スポンジと洗剤で丁寧に磨き上げた。2時間近くかけて新車のような輝きを取り戻した。どんだけ汚れていたのやら…。

 


13時ごろAYASENさんもやって来て、おかえりと言って貰えた。ブログまで読んで下さっており、俺のアラスカでの感動も伝わっていて嬉しかった。AYASENさんもこの前のカナディアンロッキーの旅で見た景色に感涙されていた。俺たちは全く同じ理由で涙した仲間だ。

 


14時出発の予定が金谷さんの判断でセローの死にかけのチェーンを換えることになり、終わるまでまた皆さんとお喋りしていた。

 


AYASENさんのギターは、ギタークラフトマンの学校のプロジェクト第一弾として、長い時間を掛けて制作されたものらしい。その逸話が実に興味深かった。

言われていた通り、本当に人に助けられた結果だ。俺の旅も人生もそうだ。

 


土壇場でチェーンを換えてくれた金谷さんにお礼を言って、15時半頃ホースシューベイ辺りへ、金谷さんAYASENさんと3人でプチツーリングへ出掛けた。

 


金谷さんという長年バンクーバーに住んでいるプロの地元民による先導とガイド付きのツーリングは、余りにも贅沢なものだった。バンクーバーへの理解が今になって一気に深まった。

 


フェリーターミナルでは気持ちよさそうに頭を出して泳ぐ2頭アシカも見た。

そして帰りにカフェに寄って3人で旅の話の花を咲かせた。こういう時間、久々だった。

先に金谷さんが街に戻ってからはAYASENさんと例の「伝えること」について議論していた。

やはり、創作のプロは俺以上に悩みを抱えていた。俺のウジウジした気持ちも汲んで貰えて救われた。

奇遇にも今朝に額賀さんはるかさんとLINEでこの話をしたばかりだったが、AYASENさんも同じだった。もっとみんな素直にお互いをリスペクトし合えたら楽しくなるのにな。

 


20時半からはダウンタウンの中華料理レストランKIRINでお食事会。本当は20時スタートだったが、人生史上最遅最長のクソ渋滞にハマってしまった。どうやらバンクーバー名物らしい。

 


飯は…天国だった。日記を書く今も思い出すとワザとらしく喉を鳴らしてしまう。

北京ダックは皮だけ食う食い方もあると学んだ。炒飯も雑炊も麻婆豆腐もチャイニーズブロッコリーも全て極上のものだった。こんなまともな飯はいつ以来だ?アラスカのマイコさんち以来か。サーモンのピクルスに負けないくらいの幸せな味だった。

 


参加者はトモヒロさん、トモキさん、カズさん、あと…名前忘れてもうた。最低だ。

ともかく、皆さんが語るバンクーバーでの生活が面白くて時間が全く足りなかった。トモキさんは何やかんやで一万円でバンクーバー生活をスタートし、ホームレスを経て今に至った。話は本にすべきだろう。

彼も同じく、そうでもないと伝えられない人生があったはずだ。というか、この街に住む日本人はみんなそうだろう。それぞれの事情がある。俺は全員の話を最後まで聞きたい。

 


そして俺は金谷さんに「次の旅は?」と聞かれ、堂々とアラスカと答えた。理由も話すと、皆さん真剣に聞いてくれ納得してくれた。良い人たちだ。だからその時はまた、バンクバーをスタートにしたっていい。

本当に良いコミュニティだから、俺も移住して仲間に入れてもらいたくなる。もう一つ体があってもう一つ人生を送れたら良いのに。

 


そしてここもまた、金谷さんのご馳走になってしまった。出発時も美味しい日本食を食べさせていただいたのに。ご馳走様でした。

 

 

 

※割愛

 

 

 

明日はまた3人でウィスラーへ。柳沢さんに会えるといいな。

 


※割愛

 


今日も良い一日だった。とりあえず、完走おめでとう!!

ヴォラーレ、セロー、出会った人々支えてくれた人々のお陰だ。

俺は幸せもんだ。

 

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酷い野営になった。最後の最後で最も危険な動物である人間に気付けないとは…情けない。
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帰ってきたなーて感じ。チャイナタウン側のここは立ち食いオンリー。しかし非会員も合法的にフードコート利用可能。ちなみにカナダのCostcoではRevolutは何故か使えないので注意。
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近くのスタジアム。
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一時通行止め待ち。サーモンてのが良いなって。
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チャイナタウン看板。漢字ってやっぱカッコいいな。
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North Vancouverへの橋。何度通ったことか。
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整備中の様子。二人ともカッコいい。ツナギが似合う人はいいなぁ。
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トモヒロさんに差し入れを頂いた。近所のカフェのチョコクロだが、クスコのパン屋を思い出す美味さ!クソッタレ日本帰ったら絶対太るな…抗わないと…。
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俺も記念撮影忘れていたが金谷さんがすぐに「撮ろう!」と荷物も載せ直して撮ってくれた。予備のガソリンと壊したブレーキディスクも一緒に。
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3万km北米旅したセローのツラ。
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割れたスプロケットカバー。金谷さんの見解でも、やはりチェーンが暴れたのが原因と。
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最も汚れる箇所の一つ、スイングアーム周り。油と泥が積み重なって固着していた。
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サイドバッグの摩擦で磨かれた御神籤マフラー。
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サンダーベイのガソスタの兄ちゃんが一度磨いてくれたからか、割と綺麗。
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エキパイも左官さんが塗ったように綺麗に泥のコーティングがされていた。ここはまさに高圧洗浄で剥がすように洗った。
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エンジン下、そういえばアンダーガードもないのに結構ラフな走行してたな…。ヒビも入らず幸運だった。一度丸太に乗り上げた時はヒヤッとしたが。
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スパイディを貼ることで俺のバイクになった。ウォルマートで200円。さすがスパイディ最後までタフだった。
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テンション上がってぶっ掛けまくってたらライト濡らして点かなくなった。アホ。
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終わったなぁの景色。バイク屋さんでの一服は人生に必要な時間だ。
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蛇口を捻ると水が手に入る。上水が手に入る。
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AUASENさんのメットとSENAのインカム。インカムはなんと動画撮影機能付きで、ナビの音声案内や流している音楽まで録音されるらしい。使い方次第では動画編集がかなり面白くなるだろうな。
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人と走るなんていつ以来だろう。
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ダウンタウンが見える。
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フェリー乗り場。
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にしても浸かりすぎだろうと3人で話し合う。
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そう言えば面白いメンバーだなって。二人とも大ベテラン。AYASENさんなんか18歳からバリバリ乗ってるとか。
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こんな狭い湾内にデカいカーフェリー。
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夥しい数のヨットの群れ。係留費用が日本より安いとかなんとか。
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走りながら撮った中で割とまともな一枚。しかし微妙にピントがズレてて歯痒い。
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金谷さん。ツーリング中もめっちゃ写真撮ってくれたり歴史の解説してくれたりと、とても細かい気配りができる漢。あれが写真に映らんからと気遣って撮ってくれる人なんて今まで片手もおらんかったぞ。
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カフェに水汲み場があるのも珍しい。
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さすがモデル。撮られ慣れている。
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なんかようわからんラテアート。ん?タヌキ?クマにも見えてきた。
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金谷さん撮影。髪伸びた。
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帰りのダウンタウン行きの橋にて。
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タンカーが常に数隻いるが、どうやら入港の順番待ちらしい。
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バイク共々似合うな。普段着に近い服装でバイク乗ってるけど、こういう夜の街には悔しいがスポーツ系は映える。
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アホほど美味い。集合写真撮り忘れるほど夢中だった。

 


走行距離 170km

金 ジュース5本1000 コスコ700 カフェ500

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