ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day159 Nasca】地上絵と夕陽

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4月28日(金)晴れ

 

22:41 ホステル

7時起床。

昼までのんびりし、昼飯に町へ出るついでに少し散策。暑いが、影を歩けばそれほどでもない感じだ。

メインスクエアの奥へ行ったが、良さげな中華屋を見つけたため晩飯候補に。

観光客用の通りも見つけ、土産物屋も漁ったが定番のステッカーは見つからず。1ソルのすっかり色褪せたポストカードだけ買ったら、「いやお前あんだけ迷っててこれだけかい」て感じでおばちゃんに苦笑いされた。すまんな。

 


市場も数箇所周ったが、バラック小屋の中にある市場とかもあって、今まで見てきたのと少し雰囲気が異なって目を引いた。

魚も売ってたが、ハエがビッシリ集っていた。日本じゃ大炎上案件だな。

 


適当に入って昼飯屋ではセビーチェを食った。最後にミゲルお気に入りの料理を食っとくかってな。

ブエノスのあの有名な店で彼とフロウルと食った以来だったが、俺はもういいかな…。

やはり大味すぎる。この系統の味付けで食うのなら、魚ってのはもっと美味しく食えるだろ!!

カルパッチョが恋しい。自分で釣ったスズキを使ったカルパッチョは最高だった。

しかし夜腹壊したんだが、まさかまたセビーチェであたった?ブエノスでも食後朝まで地獄見たからな…。

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ジャルジャル観ながらまだ残ってたクスコのパンを朝飯に。
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今までにない市場の形に興味津々。f:id:fasasabi:20230513070001j:image

でかい。
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チチャ。美味かった。
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ここに住めたらこんな市場で目を輝かせながら買い物できるんだけどなぁ。
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ペットかな?
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美味い、美味いとは思うんやけど特別美味い!というわけではない…。やはり俺は腐っても島国の人間の舌を持ち合わせているということだろう。
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地上絵かな?可愛い。
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夜来ようと思って記録。
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ナスカにもこんなお店が。
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バイク屋らしいバイク屋もある。オイル交換をすべきなのだが、もうサンティアゴまで走って替えることにした。
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ここは屋内型の市場。肉屋の隣で服売ってて、その裏では飯屋があって野犬もウィンドウショッピング。カオス。
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中華な雰囲気の建物。学校のようだ。

 

 


15時半から予定変更してナスカの地上絵を見物に例のタワーへ。

エンデュリスタンハリケーンバックパックに水2Lとカメラ、ヘッデン、三脚を入れてウエストバッグも腰に回して。

こんなときやはりバックパックは便利だ。

たまーに過剰な装備やったかなとか考える時もあるが、やはり必要ということだろう。あらゆる状況に対応できるということは、旅の行動の幅を広げてくれるということだ。

 


国道1S、パンアメリカンハイウェイを西北西へと30km走り、まずはメタルタワーと呼ばれる人口のタワーへ。

ラッキーなことに頂上を一人で独占できたのだが、違う意味でもラッキーだった。

いや、怖くて地上絵どころじゃねえ。

ただでさえ高所恐怖症なのに、何か構造が柔いのか強風で妙に揺れるし、戦々恐々としながら頑張って身を乗り出して写真撮って退散した。

俺、デスロード行かなくて良かった。

行ってたら、横目で崖を見てパニクって運転誤って絶対死んでいたと思う。

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恐怖は認めてしまう方が楽である。
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こんな道路の側にあるとは知らなかった。このパンアメリカンハイウェイを通す時、地上絵にはどうやって注意して工事を進めたのだろう。f:id:fasasabi:20230513094436j:image
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怖くないの?
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南北に延々と続く。
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遠くで煙が立ってたが、家でもあるのか?
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地上絵の地図。最も有名だろう鳥の絵は飛行機乗らんと無理みたい。

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観光気分で買ったが、これがなけりゃあとでおっちゃんにちゃんと支払えたのに。
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金持ちが愚民と地上絵を見下ろす。つっても、実はホステルの紹介だと7000円で飛行機に乗ることもできたのだ。今回は陸路を行く旅のため、次の機会に。

 

 


次は、帰り道右手にある、メタルタワーからすぐ近くのネイチャータワーへ。

その名の通り自然のタワー、というか小高い岩山なのだが、ここは最高に楽しかった!!

久々にフーガの登山性能発揮して山の楽しさ思い出せたし、標高が元に戻って酸素もたっぷり吸えるようになったから体が動く動く!!息が切れねえ!!最高にハイってやつだ!!

 


そして極め付けはパンパに沈む夕日!!これを狙って急遽出て来たわけだが、いや〜上手くいった!!

夕日はデカくて赤くて丸かった!!夕日に焼かれる山々もまた、美しかった。

地上絵自体にはそんなに興味もなかったし、実際多和に登ってあんま見えなくてもそんなにガッカリしなかったが、この岩山に登ってから見る夕日だけでも来た甲斐があった!!素晴らしい体験だった。

 


良い気分で山を降りてバイクに戻ったら、土産物屋のおっちゃんが拙い日本語で「記念に買って行かないか?」と話しかけてきた。

思いの外好きな土地になったし、現地の石に宇宙人の地上絵を掘り込んだ可愛いキーホルダーを買いたかったが、小銭がなく高額紙幣の100ソルしかなくおっちゃんが両替できなかった。

泣く泣く諦めたが、ダメ押しでウエストバッグを漁ったら2ソル見つけた。

管理人さんと車で立ち去ろうとするおっちゃんに「2ソルだけあったけど…」と言ってみたら、2ソルで良いよと言って売ってくれた。

マジかよ。5ソルを2ソルだぞ。半額以下だよ。馬鹿のふりして言ったのに、なんか猛烈に申し訳なくなってとにかく頭下げまくった。日本の友達にあなたのことを伝えると約束した。いいよいいよーて顔でおっちゃんは爽やかに去って行った。

名前なんだったかな。写真も撮りゃ良かった。

 


こんな出来事もあり、ナスカはあっという間に思い出の土地となった。

ちょろい旅人だな全く。でも、そんなもんだ。

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ほんとに散歩にもならんくらい小さな丘だけど超楽しい。
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なんか車の跡も見えるけど。というか、地上絵って雨とか風で消えないものなの?どうなってるんだ。
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とりあえず超広角で撮っときゃそれらしい一枚は残せる。
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写真遊びも楽しかった。ちょっともう少し差を出すべきだったかな。
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お前も良く頑張ってくれるね、ありがとう。
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丘の奥の謎の建物。
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表面張力のようにとぷんと沈んでいった。
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出入り口。管理棟が一つだけ。土産買った後は俺だけ取り残されたが、どうやら夜間は勝手に出入りできるらしい。
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おっちゃんが掘ったスペシャルの一つ。流石にこりゃあキーホルダーにしても持って帰れねえ。

 

 


宿に帰ると、良い景色見れたよーとマリベルとお母さんに笑顔で報告して、夜飯がっつり食って幸せなって、夜の街も少し歩いて写真撮って帰って来て一日を終えた。

 


いやー楽しかった!!南米旅のハイライト、大成功だ!!

自分で気の向くままに動いた結果、こうも楽しくなってくれたのが嬉しい!!やり切ったって気持ちだ。あとは帰るだけだ。

 


しかし、帰るだけとは言ってもサンティアゴまでの4000kmの旅路。ゆうに日本縦断くらいの距離がある。たぶん、10日は最低でも掛かる。

また何か起きるだろうし、発見し気づくこともあるだろう。

いつだってそうだ。秋田までの旅だってそうだった。

 


良い時間を過ごせた。ありがとうナスカ。

明日は8時には出る。いよいよラストスパート。4000km、最後まで気を抜かずに。

これが終われば、次はセローとの旅だ。

何だか、遠い昔にこんな場面を夢で見たような…デジャブ?

 


楽しんで行こう!今日は素晴らしい一日だった。

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犬のバトル。犬社会も苦労があるのだろう。
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連夜フットサルしてる。学校のクラブかな。
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真っ暗なっても八百屋さんやってたり子供たちが遊んでたり。
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学生たちも楽しそうに帰ってる。
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ノールック撮影。
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おばちゃんが路上でカラオケ。
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一切出し惜しみのない肉の量。中華屋に依存するのも致し方ない。
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何やってんやろと思ったら、ああなるほど。何処の国でも一緒やなぁと、福岡の故郷を思い出した。

 


金 昼飯400 入場料200+120 アイス200 晩飯1350 インカコーラ2本300