3月25日(土)濃霧のち晴れ
19:55 Camping Municipal de Caucete
土曜日…?マジか。風雲の如し。この前ジャンプ読んだ気がするが…。
7時起床。25時ごろテントを照らされ一度はシカトするも2回目はより丁寧に声を掛けてきたため応じた。ポリスで安心。
日本人だよ南米バイク旅だよ今夜だけ雨だったしここで時野宿許して?と身振り手振りで言うと笑顔で許してくれた。
この時以外目を覚さなかったから、初のバス停野宿にしては快眠だったかな。
束の間の太陽だった。
走り始めてソッコーでまた濃霧に包まれた。ここまでの濃霧は久住登山以来だ。
霧を抜けた先のYPFであらゆる物を干して乾燥させた。エルコンドル辺りの山ん中はいつもあんな湿気に覆われているのだろうか。あらゆるものがジトっと濡れ、道端にも常に水溜りがあった。日本の梅雨の不快さを思い出したが、そういや俺は2年連続あの九州の梅雨を回避することになるんだなと気づいた。秋田の梅雨は暑くはなかったし。そのぶん3ヶ月間と死ぬほど長かったが。
マテ茶ファンとして義務的に撮影。もうとにかく天気が最悪。
一転して青空へ。YPFは無くてはならない存在だ。アルゼンチンのガソリン業界を統べる覇王。
R20をひたすら西に走った。結局この街まで400km近く無人地帯が続いた。ここまでの無人区間はアルゼンチン入国後のR40の南下以来だった。ガソリンが少し怖かったが、予備タンクを持っていて良かった。
途中恐ろしいほどの黒雲に捕まりそうになったが、ギリギリで逃げ切れた。雨雲の方に道が曲がった時は発狂して怒り狂ったが。
何かの鳥の巣?にしてはでかすぎやろ。
延々と真っ直ぐ。
バイクの小さな影に入って給水。
頭の赤いアリ。海外のアリは一応注意してる。
何もかんも干からびてる。
この昆虫はフンコロガシ?ぐっしに聞いてみよ。
たぶん牛の死骸。この先何体も横たわっていた。
左手の巨大雨雲のある方に道が逸れて発狂した次第。イメトレ通り、遠くから雨雲を確認して油断せずに必ずレインウェアを着るというルールを守れている。
アグレッシブすぎやろセンスタ。
キャンプ場はなんと無料。管理人の家族だろうか。オススメのスーパーマーケットを教えてもらったり、一緒に写真を撮って少しお話ししたりと良くしてもらえた。
なんかこう言うのも久々だな。やっぱりキャンプ場好きだな。
オススメされたスーパーは地方の街には珍しい規模の品揃えでしかも安く、思いがけず充実した飯が食えた。
あとは天気が心配だが…。
明日はやっと北上。R40をまた走ることになる。今度は砂漠地帯のようだから、朝から水も補給しておこう。
今日はよう頑張った。
「僕たちの町に来てくれて嬉しい」って言ってくれた。そんなこと言われる俺の方がもっと嬉しいよ!気さくに話してくれてありがとうね。
またチョリソー…。光生に野菜足らんぞと釘刺されてから罪悪感が募っていく。
走行距離 495km
金 ガソリン1300 飯850