1月30日(月)晴れ
14:06 Perito Moreno
腹減った。昨夜のステーキは大成功だった。炭火の遠火でじっくり焼いた肉は本当に美味い。
今はカラファテの先、国立公園であるペリート・モレノで氷河を眺めている。遠くから見た時は絶叫したが、近くで見るとこりゃまた…。こんなものが自然発生するなんてな。
これは山だ。氷山とはよく言ったもんだと納得した。
そしてこの青。見つめていると吸い込まれるような深く透明な青だ。なぜこんな色になるのだろう。
「ガコーーーン…」と時たま長く響く轟音の方を見ると、巨大な氷が割れて一つの氷塊となり湖に落下し、大きな波を起こしているのが見える。
この氷の景色は、言葉を失うほどの恐ろしさと美しさを併せ持っている。良いもん見たな。人生初だ。カヤックも迷ったが、それはアラスカでのお楽しみだ。
荒野のパタゴニアを走り抜けた先に豊かな土地がある。水がないと発展できないよなぁと感じる。
調子乗ってよくわからんとこに迷い込んだ。行き止まりで引き返す。
相変わらず距離表示ガバガバの看板。
この写真はお気に入り。
なんでこんな青いんだろう。
掴んでみたらカチンコチンだった。
寒くないんだろうか。
目の前で割れた流氷。ゆっくりぷかぷか浮き沈みしていた。
遊歩道を歩き続ける。観光船と比べると氷河の大きさがわかる。
70mくらいらしい。もっとデカく見えるが。
アメリカ人の兄ちゃんに撮ってもらった。改めて見るとこんなとこにいたんやなー。
めっちゃ興味持って話しかけに来てくれたお父さんと。ドイツでBMW乗ってるらしい。150ccのバイクへの理解も深かったから、本物のバイク乗りだぜ。
さて、朝は9時開店のはずのWestern Unionに1時間待たされたが、チリペソがアルゼンチンペソに1.6倍の価値を持って生まれ変わってくれたので、気掛かりだった両替も無事に済み、当面のお金の問題は解決した。ちょっとは生活も楽になるだろう。ステーキも食える。
あと残すは強制保険だな。若田さんに言われて思い出した。バイクも調子いいし、アルゼンチンでも上手くやっていけそうだ。
開店時間から1時間待たせるなんて日本やったら許されんのだろうな。
カラファテは特に野犬と人間の距離が近いように感じる。私は人間ですよって感じで普通に生活してる。
22:21 Camping
16時半に街に戻りいい感じのキャンプ場を見つけて設営。一つのサイトにイスとテーブルと電源、竈まであって実に快適だ。でもWi-Fiはカス。オヤジ、LINEも送れねえWi-Fiなんて初めてだぜ。
ガーっと二日分の薪拾って製材してスーパーで酒と肉買ってパーティー。今日に肉は最高だった…。日本で食う美味いステーキに匹敵する。牛右衞門のステーキ思い出したな。しかし調子乗ってソーセージまで買ってしまって食いきれず。野犬から守って明日の晩飯だな。
明日は一日カラファテの街を歩いて回ろうと思う。Puconでやったようにな。土産物屋が楽しみだ。紅茶飲んで寝る。今日も良い日だった。
チリとアルゼンチンのキャンプ場はとにかくレベルが高い。日本でワガママ言わないか心配している。
中途半端に刺したペグを案の定蹴ってしまって曲がったのでハンマーで曲げ直そうとしたら折れちまった。ジュラルミンだからな。鍛造ペグはこういう時強いのだろう。
スーパーに横付けしてそのままカートを引いて来てサイドバッグに投げ入れるのがいつものスタイル。
製材後。焚火は準備がものを言う。
何度も言うがチリでこんなに買ったら恐らく5千円コース。
勝利確定。魚缶食い続けていたチリでの日々が嘘のようだ。
走行距離 214km
金 酒と食糧1,600 国立公園入場料2,000 ガソリン1,200