ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day64 O’Higgins】最果ての町

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1月23日(月)晴れ

9:27 キャンプ場談話室


8時に起きたらジャストタイミングで高橋さんから電話。

出てみたら、ん?ああ、英会話教室の時間か。英語でちょっと会話したが、寝起きやし音質悪かし聞き取れんて!!ってのは言い訳か…。日本語で話しましょつって2ヶ月ぶりにケビン先生と話した。お元気そうだ。バイクも手に入れて、今はチリ最南端の町まで来られたことを伝えた。

高橋さんから「何かネタになるようなトラブルとかないの」と言われたが、俺は用心深いから無いんだな。実際、めっちゃ警戒しているのにサイフやスマホを盗まれるという経験者達の話がいまだに信じられない。彼らとの違いは、バイクに乗って好きに移動できるかどうか?バイク旅だと公共交通機関を使わないため危険度はグッと下がるよな。その分、道端で命を失うリスクが高いのかも。アジアを普通に旅してみたいが、その時に経験できるのかもしれんな。つっても、気を引き締めなおしとくか。


んで話は変わるが、今Twitter見たらはるかさんがこんな投稿をしていた。

「紙映えさせるならもっと引きの写真を沢山撮っていれば良かったと学んだ」

コメントしたように、ドキッとした。確かになあ。人に写真を印刷することを薦めている俺が、旅を始めたらスマホばかりで写真眺めてて、気付いたら単焦点で人や動物ばかり撮って満足していた。秋田で大川さんの写真を見た時の気持ちを思い出したよ。あれは本当に圧倒された。写真集も小さなものを一冊買ったが、本当に感動した。

レンズの付け替えのタイミングが本当に悩ましいが、これからは意識してやってみよう。

 


21:50 テント内

あぶねー日記書かないまま寝ようとしていた。

外は雨。今日は降ったりピーカン晴れになったりとようわからん。

からしばらく大騒動だった。ライトニングケーブルが、ない。失くしたという旅人の兄ちゃんに貸して確かに返してもらった後、自分でどこかにやっちまった。たぶんバイクにポイと乗せてそのまま走り出して失った。お前何回同じミスを…。探し回るも見つからず。

このままでは明日のモーニングジャムのラジオ出演ができなくなる。てか良くてもドタキャンというどの道最悪の事態に。オヒギンズの商店で探し回ったら、4店舗目で発見!!怪しいのが4種。迷いに迷ってTypeBとCとライトニングの3種が一つのケーブルから分かれているキングギドラケーブルを購入。なんと700円。こえーよ。しかし助かった…。翻訳しながら商店のセニョリータとの会話を手伝ってくれた八百屋のお兄ちゃんありがとう!!動作確認までさせてもらえたので、お礼に色々買ってお返しとした。因みにiPhone5、6用と書かれた色褪せた箱の古いヤツは充電できなかった。あぶねー。

 


帰ってからはキャンプ場の人達と話したりして楽しい時間を過ごした。3人組ライダーとは明日以降もルートが同じみたい。彼らもコックランから国境越えのルートに入るらしい。

チャリ旅の親子とはテントの前でチャリとバイク並べて写真を撮った。息子さんは17歳くらいかな?サヨナラとオハヨウを知っていたので、ターミネーター2の名台詞を知っているか聞いたが、知らなかった。

犬のチコとニャンコロ2匹とも遊んでいた。チコと黒猫にはすっかり気に入られて、二匹とも撫でてくれとせがんでくるからサイコーだった。動物がいるキャンプ場で1000円は安すぎやろ!!

明日は5時起き7時発。ねる。やらかしたが、いい日だった。

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キッチンまで自由に使えるため楽に紅茶やコーヒーを朝から楽しめる。火を使えるのが焚き火のみの旅人にとってはとても幸せなことだ。
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フワフワさんに挨拶。
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とても素敵な文化。韓国の味噌汁みたいなのをいただいた。
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辺境の地では巨大なアンテナをよく見掛ける。
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町を散策してたら隣の飛行場から飛行機が飛び立っていった。トップガンマーヴェリックのエンドロールみたい。
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町から10km先の港へ行くと、おあつらえ向きのシンボルがあったので記念撮影。あんまりこういうのにはこだわりがない旅人だけど、ここは素直にね。
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旅人たちのステッカー。ほんとみんな好きだよなこういうの。
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巨大看板前でも、今度はメット被ってライダーらしく。
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チリの距離表示は割とガバガバな印象。コックランまで250kmはあるぞ。
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こんな最果ての町にも学校はある。
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土産物屋で自家製感溢れるちゃちいステッカー購入。3枚買ったから、残り2枚誰にあげようかな。ここを経営するお母さんと娘さんにはライトニングケーブルを売ってる商店を教えてもらったり、色々助けてもらった。
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こんなとこにも日清!
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最果ての町にしては驚くほど品揃えが素晴らしいスーパーマーケット。お金を出すことで物が手に入るってのは本当にありがたいことなのだ。
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エンパナダスは売り切れだった。
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先延ばしにしていたスマホの命綱作成などの作業をこなした。このヒモは常に5℃を表示するようになったイカれた気温計を処分して得た物。
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猫の運動性能半端じゃない。あのトンボの動きを捉えるなんてな。
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それを二人で眺めるチコと俺。こいつはチリの野犬や柵の向こうのバカな飼い犬みたいに吠えないしお利口さんで本当に可愛らしい。
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夕陽がキャンプ場を静かに包む。
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チャリ旅の親子と。息子さんがめっちゃ話しかけてくれて嬉しかった。
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タイトル『大嘘つき』。ドコモの先輩たち元気してるかなぁ。
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撫で続けないと、じっと見つめた後撫でろと顎を乗せて来る。天国だった。
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カルロス達と、キャンプ場のオーナーと。カルロス達とはこの後何度も道で再会することになる。
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平和な風景。思い返してたら本当に良いキャンプ場だったなと思う。また行きたいなぁ。


走行距離 20km

金 食糧と充電ケーブル1,740 キャンプ場1,000

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