12月20日(火)晴れ
15:07 サン・アントニアまで50km地点の橋の下
今朝は10時にホステルを出て、R78を西へ進んだ。しかしR78はハイウェイであり、100kmから120kmで車がガンガン追い抜いていく。さすがにこのままではいつか死ぬと思い、下道に乗り換え現在はG78の平和な道を走り切るとこだ。これからG800に移り山間部に入る。バイクの調子も最高だ。途中で安いホットドッグも食えた。やっと自然らしい自然の中を走れている。
さっき。今回の旅で初めてカッコつけた写真を撮った。これから宜しく頼むぞ相棒。
三脚初めて使った。やはり一人のバイク旅では必須。かっこつけるも半目になってる。
お馬さん!牧場なのだろうか。この日から山ん中走ってたらたくさん見かける様になった。
牛。なんとも牧歌的な風景が続いた。
牛や馬に対して犬の落ち着きのなさよ。飼い犬も柵の向こうからオンオン吠えてくる。
途中の小さなお店で。たぶんファミマの大きいウィンナーのが美味いけど、疲れたついでに休憩して、小銭出して買い物して腹を満たせるのが、何とも旅をしている気分になれて嬉しい。
そして先ほど、小一時間ほど額賀さんとはるかさんとビデオ通話で日本とアンマン、サンティアゴを繋げて話していた。メタボンさんは流石に寝てたみたい。
バイク旅しながらの食事は死活問題よねとか、今後のそれぞれの計画も話した。二人とも楽しくやっているようで良かった。額賀さんは確かに貫禄ついたよな。写真でわかる。次はちょっとだけシリアに寄るらしいから、少し心配だ。はるかさんは五島列島に行きたいらしい。かつひろにおすすめの居酒屋でも聞いておくか。
日本語全開で話せて楽しかった。さて今日は海辺でキャンプが目標だが、残り60kmくらいかな。
技術ってすげー。こんな場面をいつか本に書くのだろうか。そしてそれを読んだ次世代は「この時代はまだスマホ使ってたんだな〜」なんて思うのだろう、きっと。
19:00 Mirador rocas de El Tabo
頼みのキャンプ場へ行くも砂浜が私有地になったみたいで通れなくなっていたので別の場所へ。穏やかな雰囲気のいい感じの砂浜だ。1時間ほど設営場所を吟味し、レストランの前の生垣の裏に決めた。暗くなって様子見て設営する。ここには野犬もいない。
今日は一度野犬に追い掛けられた。荒木さんの本に、「南米の野犬は情熱的」と書いてあったが、早速それを体験した。
というか野犬が多すぎる。200mに1匹は配置されているんじゃないかって。人のように普通に歩いてるし。
海辺に着いてから休憩した場所で食ったファストフードが美味かった。200円だし、サンティアゴ離れてからこういう安いものも食えるようになってきた気がする。名前メモっときゃよかった。
西へ走り遂に海へ出た。また賑やかで楽しげな場所で、旅してる気持ちもどんどん高まってきた。
向こうの建物はなんだろ。なんだか下関の関門ワーフみたい。
こいつも野犬。野犬にも様々な品種がいて面白い。
これめっちゃ美味かった!お店のおばちゃんもめちゃくちゃ陽気で楽しくなった。
気に入ったウォールアート。ほんと誰がいつ描いてるんだろね。
クリスマスマーケットが楽しげで寄ったら、欲しかった小銭入れが!しかしポリスに切符切られそうになったため退散。見逃してもらえて助かった…。
ガソスタでさえ野犬が好き放題暮らしてる。
21:59 テントの中 Mirador racks de El Tabo
飯はナンと、アボカドとリンゴを2つずつ。やっと陽が落ちて静かな夜になった。遠くの岸には街の灯りも見え始めた。
車で乗り付けて、もう夜なのに家族全員で水着で潮溜りに入って爆音で音楽鳴らし始めた一家が現れた時はちょっと焦ったが、もうすぐ帰ってくれるみたいだ。
サンティアゴも夜は冷えるが、海沿いはもっと寒い。上はダウンを着た。シュラフが最後まで持つか心配だ。羽が抜けまくっている。
日没は美しかった。雲一つなく、水平線が赤やオレンジのグラデーションで燃え上がった、この美しさはどこの国でも一緒だな。いつか地平線に沈む夕日も見られるのだろうか。
今日は初日にして良いツーリングになった。景色、食い物、人に恵まれた。
明日は7時には出て昼頃にはサンティアゴに戻りたい。
サザンオールスターズ!!調べたら世界共通語のようだ。日本人すげえ。歌うの忘れてた。
海にも落書きやらアートやら。遺跡みたい。
額賀さんの影響で最近ドラマチックトーンでの撮影にハマってるが、中々面白い。
飯。シートの上が一番清潔で食べやすかったりする。
アボカドとナンの組み合わせは最高。勝手にナンと呼んでるが、このパンは他所のスーパーでも手に入るだろうか…。
潮溜りができて乾燥してを繰り返して塩ができたのだろうか。舐めたら塩辛かった。
カモメが何かしよると思ったら、パン屑を集めてるようだ。ヘンゼルとグレーテルでも読んだのか。
仲間連れて戻ってきた。みんなで食ったようだ。すごい社会性だな。
テントからのながめ。長い長い日没だった。
海岸線に沿って街の明かりが見える。やはり俺は海沿いが好きだなぁ。活気があって好きだ。