ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【あと4日】挨拶の旅を終えて

2022.11.17木曜 くもり 寒い

17時41分 実家自室にて

残り4日。なんの冗談だ。誰か海外に行くって?そうか、気をつけて行ってきてくれ。そんな気持ちだ。

静かにしていると「なにか忘れてないか」「本当にこれで十分なのか」という不安というか焦りが纏わりつく。だから落ち着かずに常に動いていなかればならない。

てことで、旅の振り返りをしてみよう。丁度メタボンさんから教えてもらって購入したスマホ用のワイヤレスキーボードが届いたところだ。めちゃくちゃ楽で感動している。

 

装備を確認できた

これは目論見通り。

限りなく本番に近い状況で出発し、本番に近い動きも定期的に入れてみた結果、足りないものもなく、十分にこの軽量の装備で戦えるのではないかと自信がついた。

必要でないものを確認できたのが大きい。

例えば水を運ぶためのナルゲンボトル。ペットボトルが最強すぎるのだ。ペットなら世界中どこでも手に入るし、衛生面が気になり始めたら捨てればいい。

しかしナルゲンの頑強さは頼もしい。ペットでは転倒時に潰して破裂させて生きるための水を失いかねない。各々の走りに合わせて選ぼう。

日本野鳥の会のパッカブルレインブーツもリストラ。耐久性より圧倒的な携行性を優先し、ワイルドウィングのブーツカバーを導入した。

ハンドルカバーも必要なし。その都度現地で自作すればよい。

大きな装備はその程度だろう。

当然だが当初の予定通りイスとテーブルも携行しない。なくともスケッチも日記も書ける。それでも偶にはしっかりした環境で描きたくなるため、その時は喫茶店やらカフェにでもコーヒーを飲みに行けばいい。その方が文化的環境のありがたみも感じられる。

 

旅の間のSNS運用を掴めた

ブログ…と言うより日記により記録メイン。良いのが撮れたらInstagramてな感じが性に合っているようだ。日記更新時は、TwitterFacebookに共有。Instagramのストーリーズでの共有が割と合っているなとも感じた。

YouTubeは面倒この上ない。アップロードに時間が掛かるのもだが、動画というもの自体が機動力を重視する私の旅に合っていないようだ。よって、基本3分以内に収めた方が良さそうだ。

動画に関しては、最低でもビデオダイアリーは必ず上げ続ける。これは四年前からの日課でもある。

にしても、旅の終わりにこんな考察を真面目にやるのも、現代の旅の形なのかもしれんなと思わされる。

 

単焦点レンズを知り、どハマりした

これが最大の収穫かもしれない。11月3日、メタボンさん達同志で集まった際に、はるかさんの単焦点レンズを少し触らせてもらって面白さを知った。これを機に、レンズの追加を迷っていたが決心し45mmの単焦点レンズを購入し、長崎に帰ってから試してみた。

最高だ。なんだこの世界は。人を撮るのにこれ以上のものはないだろう。なんで今まで持っていなかったのかと自分を叱責するくらいの衝撃だった。

 

人を撮るのが好きだと確信した

前述した通り、人物撮影が好きだ。しかし、今回相棒のEM5で初めてそれなりの旅に出かけて色んな人達に出会って撮らせてもらって確信できた。と言うより人が好きだ。

人物撮影は、写真を通しての相手との会話だ。これが私は楽しくて仕方がない。だから単焦点レンズとの出会いは必然的であり、本番でもこの人を撮るのが好きだという気持ちを貫こうと思えた。

 

チンタラ走りたい

一日200km走行でいい。もう300ましてや400なんて俺の旅ではない。そう感じながら夜中も「あと100km…」なんて思いながら虚無の進行を続けていた。もうそう言うのはいい。走って、良い場所があれば記録して写真撮ってスケッチしてまた走り出す。そんな旅を望んでいるようだ。これは肉体か精神の老いによるのもなのか。よく言えば、落ち着いたのだろうな。

 

制服を確認できた

制服とは旅の制服。私にとってはジーンズにシャツ、アウターはマックスフリッツのジャケット。足元はガエルネのフーガ。これらを身に纏うと半身であるセローが傍らに居らずとも、最強の自分でいられる。てことでお気に入りのシャツを持って行くか迷い中。たぶん持って行くだろうな。その方が面白い。

 

てな感じか。

発見は以上となる。誰かの参考になれば幸いだ。

そしてここからは純粋な個人の記録だ。

今回の旅は 最高だった。

友人、先輩、同志、様々な人達に出迎えられ、見送られた。

皆さんと硬い握手をし、熱いものをいただいた。

今後の人生でここまでの思いを込めて握手してもらえる日々は来るのだろうか。

そして誰一人私のことを知る人のいない土地でも出会いに恵まれた。つまらない日などなかった。

10月26日に出発し11月10日に帰還。

出発して数日は、「俺こんなことしてて良いのかな…」なんて迷いと不安もあった。んで実際にその不安は結果的に正しく、許されないミスをやらかしそうにもなった。

だがそれでも、やはり走りに行ってよかったと思える。だってあんな旅、逆に言うとこんな土壇場の舞台でないとできないぜ。待ちに待った、人生を賭けた旅の出発直前という貴重な時間。そんな時にお世話になった人達に、話を聞いてほしい人達に会いに行くために走りに行く。最高じゃねーか!誰にも真似できん俺だけの旅だ!!

そんな気持ち。

また長くなるのでこの辺で。

私に会ってくれた全ての皆さん、ありがとうございました。

特に作戦会議や壮行会までしてくださった皆さん、本当に嬉しかったです。

皆さんに掛けられた言葉を忘れず、とりあえずまずは無事にサンティアゴに着けるよう気を引き締めます。また連絡させてください。

 

さーて準備の続きだ!!!時間がねー!!!!!!

 

 

f:id:fasasabi:20221117185355j:image