11/3(木)晴 16℃〜23℃ 東京都神保町〜群馬県前橋市
23:10 河川敷野営地テント内にて記録。
今日は最高の一日だった。
昨日と違い今日は髭も剃って髪も整えてビシッとして神保町へ。
駐輪場へ着いたらびっくり。喫茶店に並んでいる人達の半数以上が読書しながら開店を待っている。さすが本の街。いきなり歓迎してくれる。
朝から暑い。ジャケット前開いて気持ちいいくらいだった。
集英社ビルで同じく観光客の女性に写真を頼む。今まで色んな人にお願いして来てその度に絶望して来たけど、これは傑作!指が写り込んだのは初めてだ。こういう写真も好きなの。
神保町の行列。この時代にスマホではなく、だ。そういう精神大好き。
装備を整えていざ、さぼうるへ。
しかし意外にも並んでいないため、本祭りの様子を撮影していると急に並び始めたから慌てて同じように倣う。
持っててよかった文庫本。タイトルは『人生の約束』。
しかし11時開店にお二人が間に合わず!まあ喫茶メインのさぼうる1があるしと列から外れたらメタボンさん登場。お店に入るとすぐにはるかさんも登場。天井が低いから頭ぶつけそうになってた。それにしても面白いお店の造りだ。雰囲気たっぷり。
喫茶メインのさぼうる1と、ガッツリ食事もできるさぼうる2が隣り合ってる。11時開店時は1はすぐに入れたが、退店時はどっちも行列ができていた。
「さぼうる」はスペイン語で「味」の意。これからスペイン語圏に行く身としては何となく運命めいたものを勝手に感じた。
地下、一階、中二階のような作りで、ここを立てた大工さんはさぞ大変だったろうなと。でも楽しくもあったろうなぁ。
話はまた昨日の続きから。今日はお酒じゃなくてコーヒーだけど。
俺のこれまでの準備期間のことを深掘りして親身になって聞いてくれて嬉しかった。
福岡での三年、秋田での半年はとても大切な時間だから。師匠である高橋さんのことも聞いてくれた。
免許取得の話もしたな。はるかさんは6回で大型取ったとか。一発試験でだよ!?俺なら諦めてるかも。
メタボンさんのバイク旅を志したきっかけも熱かった。みんな色んな形でこの生き方を選んだんだなって…。人に歴史あり。
他にはGoProとかカメラとかなんやかんや。いかにも旅人らしい話のネタ。
メタボンさんにスキットルとステッカーをプレゼントされた。装備極限まで絞らないといけないから持っていかないかもしれないですよ〜ては言ったが、どうにかして連れて行きたいな。ステッカーはバイクに貼るかな。
店内全体こんな感じ。エモいってやつだ。
どこから撮っても洒落乙になるさぼうる。
照明もいつの時代からのだろう。
すぐ隣のメタボンさんを撮る。今日は割とロックな格好だった。黒のマスクが似合うぜ。
撮ったり撮られたりな三人の集まり。はるかさんがばり撮るけん自分の写った写真が選び放題だった笑。
ばり撮るはるか先生。
例のごとくパシャリ。
12時半に一回出て、外で群衆の見守る中トップガン仕様のAVIREX G-1試着撮影会笑。ばりモデルのように撮ってもらった笑。はるかさんが着てもジャスト。女性が着たらまた可愛いな!!ワッペンがポイントらしい。スタイルいいし立ち振る舞いも自信に溢れているからすごく素敵。
オーナーの俺氏。ちょっと照れる。
LINE額賀氏「チリ仕様、○薬カルテルの幹部やん」
ばりよか!!女性が着るのもいいね!AVIREXさん!ここにモデルがいますよ!
はるかはんの6Dの単焦点50mmで撮らせてもらったけど、超いいねコレ。被写体との距離感が凄くいい。対話しながら撮る感じ。脚動かして構図探すのも楽しい!
最後に記念写真を我が愛機EM-5markⅢにて三脚立てて撮影。ここでも「えーこの三脚いいなー教えて!」なんて実に旅人らしい。あんましない会話だよな…笑。
「これがこうなんすよ」「はえ〜」
個人的にこれが何か凄く好き。
三人で。嬉しい〜この写真大好き。龍兵…君がいてくれたら…(墓前で拳を握り締めながら)
んでここでメタボンさんとお別れ。お仕事が急遽できてしまったらしい。あとでご自宅に行くつもりだったが、時間が足りずに結局しっかりお別れできなかったのが心残りになってしまった。テネレも見たかった…。ちなみにメタボンさんに現金借りてしまった。何度目の現金難民だよ…お前いくつだよ…情けなー。
そのあとはるかさんと近所にある神保町の名店ミロンガ・ヌオーバへ。もうじき移転するからその前にどうしても行きたかったらしい。あれ、コミティア大丈夫なのかな?笑
しかしはるかさんと街中歩くとすげーな。こんなモデル体型の美人と歩くことってないよね。
ここは世界のビールも飲めるのだが、残念ながらこのあと運転するから…。喫茶店で飲むビールってどんな味なのだろう。
はるかさんがガトーショコラ、俺がアップルパイを、んでそれぞれコーヒー。ガトーショコラ美味い!どうやらここの看板スイーツらしい。
名店の味に感動しつつ、以前からお聞きしたかったはるかさんの漫画人生の積み重ねを聞かせてもらった。
当たり前かもしれないが、やはり一朝一夕などではなく、長い長い研鑽と数えきれない試行錯誤と挑戦の末身に付けた技術と精神なのだと思い知らされた。
漫画の模写も、公園での10分15分会話しながらの似顔絵も、友人知人へのプレゼントも、何もかも活きているのだろう。俺の想像なんて及ばないほどの愚直で泥臭い努力の結果なのだろう。すげえよな…。素直にかっこいいし、尊敬する。
俺も描けるようになりたいと言ったら、楽しいよー描こうよ!と。うん、本気でやりたい。
何もかも洒落乙なのだが…撮影が難しい!料理や食べ物はただでさえ難しいのに、暗い店内だからもうね。
これははるかさん撮影。6Dかな?この至近距離でボケ感が美しい…。iPhoneかもしれぬ。
カメラ向けられると大体ふざけてしまうが、照れ隠しなのだ。撮られるのには慣れてないから…。
そいで、最高のプレゼントをいただいた。
なんと、似顔絵を描いてくれたのだ!
リアルタイムで、目の前で!
俺の顔や写真を見比べて、トークしながら!
迷宮に入って下書きが進まない時間もあったが、店員さんに2回注意されるほど笑わせて脱出させた笑。
ペン入れに入ってからはズバズバ出来上がっていってて凄かった。
俺だけじゃなくてバイクや地図も描いてるからね!?ほんと凄い技術だよ。
顔描いてたら「イケメンになりすぎたな〜」て。「そりゃそのまま先生の技術で描くとそうなるのも致し方ないでしょう」と返したら爆笑してまた注意された。
完成したポストカードを持って写真撮ってもらった。超良い笑顔だったよ!
いやほんと、はるかさんにもしっかり伝えたつもりだけど、本当に嬉しい。こんな形で気持ちを人に伝えられるって、本当に素敵だ。
写真や手紙とはまた違う、人の手の込んだことがわかる暖かみを感じるアナログの手段。それを目の前でされるんだから、本当に感動したし嬉しい。一生忘れられない時間となった。
また、はるかさんの集中して描いている時と、描き上げてニコッと笑った時の表情の差が素敵だったな。
とんでもない宝物をいただいた記念に。
ほんと見てコレ!ばりごつかろ!?おいの目の前で描いたっばい!?
みるみる内に目の前で仕上がっていく。何かを生み出す人達の手先に私は魅力を感じる。
16時くらいにお店出て、謎に集英社の前で写真撮ってセロー見に行って見送ってもらった。
握手がっちりして行って来ますでお別れと思ったら、信号待ちに追いついて撮りに来てくれた笑。今度こそ「行って来まーす!」とデカい声で叫んでお別れ。
見送る声を背中に、新潟を目指しまた一人走り始めた。
集英社ビルではしゃぐ漫画オタク二匹。
セローもジャケットも似合うなぁ俺!ちくしょうセローの分も大陸走り尽くしてやるぜって思う。
信号待ちに追い付かれたの図。
いやー死ぬほど楽しかった!良い気分だ!
俺が旅を楽しんでいる姿しか想像できない!!負ける気がしねえ!!
俺は幸せ者だ。
メタボンさんはるかさん、本当にありがとうございました。お二人とも時間ないのに本当に…。この御恩は必ず結果で返して見せます。また一年後にお会いしましょう。
走行距離:110km
お金:さぼうる1 2000円、ミロンガ2000円、ガソリン1000円
2022.11.03.24:05 西村雄志郎
(ほぼほぼ日記帳原文ママ)
旅の同志
メタボンさん(@metabon1975)
私の中では情報発信と収集のスペシャリスト。日記内でも書いたが、新しいものにも敏感だからか感性が若い気がする最年長メンバーで、頼れる男。いつかのワッツーzoom会議では、メタボンさんの一言に私は大きく影響を受けた。欲望に忠実な男でもある。髭とポニーテールにまた戻してくれないかなぁ。バリ似合うとに。
YAMAHAのウェブ連載『55mph』の最終号を執筆中。テネレのことならとりあえずメタボンさん。
次は南米旅を計画中。
はるかさん(@haruka180cm_jp )
私の中ではとにかくパワフルな女性。紅一点。漫画家でもありイラストレーターでもあり旅人でもあり戦うサラリーマンでもある、なんでもできる人。いつもニコニコしてボケもツッコミもできる素敵な女性。Twitter開いたら大体はるかさんがばり喋っている。かつてはバックパッカーもされていた。いつかはコミケなりで自身の旅を漫画にして出版したいという野望を持つ私にとって目標の存在でもある。
今度のコミティア11/27にインドのラダック旅の本を出版予定。行きたかった…。
額賀さん(@RNukaga)
言わずと知れた離婚してまで旅に出ることを決断した男。この写真ばりかっこよか。
何度か私のブログでも名を出している。「同志」と言ったらまずはこの男。私の中では、一見クールで頭脳派だけど実は不器用で熱い男。その特性を旅に注いだ結果、今の自由な旅を実現できているのだと思う。ある意味ライバルかも。離婚してまで今の生き方を選んだ彼の情熱には衝撃を今も受けている。願わくば旅の途中にどこかの大陸ですれ違えたらと思う存在。
とまあ長くなったが、本当にいい一日だった…。この面々が私がいつもいう「同志」である。
壮行会なんて全然期待…というか想像してなかったから…幸せ者だよ雄志郎お前は。
前倒しみたいに勝手に1日前から飲み始めたから、額賀さんが参加できずじまいになっちゃった。ごめんなさい。
いつかまた四人で、それぞれの旅の話をしながらコーヒーでもお酒でもいいから飲み交わすのが新しい夢であり目標。
そのためには生きて帰ってこないとね。額賀さんも私も!
2022年春の集まりも今更ながら記事にしようかな笑。あー楽しかった。マジかー書き上げていたらもう出発まで9日かよ…。
2022.11.12 0:03の西村雄志郎より。