ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【最後の挨拶ツー Day5:名古屋~浜松】同志と喫茶マウンテン

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2022.11.1 22:22 曇り時々雨 16℃(凄い数字の並び!)東京鶯谷ホステル自室にて記録。

 

10月30日。旅の5日目。

琵琶湖にて颯爽と吉原さん達とお別れをしてからはひたすら名古屋の喫茶店喫茶マウンテンを目指す。

名古屋市に入ってからの高架橋からの景色は圧巻だった。巨大な港に巨大なクレーンがいくつも反り立ち、その隣に巨大な街も存在している。工業都市として発展してきた力強さを見た気がする。

 

13時、名店『喫茶マウンテン』到着。

同志であるツルハシさんのアジトとも言えるお店のようだ。彼は既にW800と待ち構えてくれていた。

会うのはこれで3回目。会うのは一年ぶり。

今回も同じアンテナを持つもの同士、いろんな球を投げ合って受け止めてまた投げ返した。

楽しかった…。

中でも、「決断すること」についての話が印象深く残っている。

私が決断に苦しんだことを彼は聞いてくれたが、私は彼がコロナ禍に念願の日本一周に出るかどうかの決断に苦しんでいたもよく覚えている。

敢えて私の決断と比べるなら、彼の方が苦しい思いをしたのではないかとも思う。

2021年の夏ことだ。

まだまだ世の中はコロナに翻弄されまくり、未知のウイルスに戦々恐々とする日々を過ごしていた。

そんな中を走ってどうする?

人の出逢えるのか?

その出会いは正しいのか?

医療の分野の人々が頑張っているのに、走っていいのか?

結果的に納得できるのか。できなかったら俺はどうなる?

 

私だったらこんなことを考えるだろう。

私の決断もまあ似たようなものでもある。

だから、その決断を自らで下せた彼を私は本当に尊敬している。買い被り?んなことねーよ。

そんな彼にだからこそ、福岡での三年間と東北での半年間で価値観が変わり結果苦しんだことを素直に話せたのだ。

そんな腑を見せ合うやり取りが、この男とはできる気がする。

 

ところで、彼にご馳走になった喫茶マウンテン名物のこれ。抹茶小倉クリームスパだったか。

 

 

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・・・うんまい!

 

暖かいから甘さが更に際立つのだが、それが不思議とパスタと喧嘩もしない!抹茶を練り込んだパスタがケーキのスポンジのように当たり前にクリームと小倉あんと絡み、ガツンとした甘さを与える!それでいて空腹を満たす料理の側面もある!もはやデザートであるのに!

たまらずコーヒーも注文した。

 

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彼の注文したこいつもまた美味いのだ…。暖かいからバナナの芳醇さが際立つ!口当たりも優しい…。

どうやってこの組み合わせを思いついたのだろうか?

ちなみにツルハシさんはこうやって訪れた仲間をここに連れてきてこれらを食わせているのだが、やはり人によって反応が全く変わるらしい笑。

正直言うと私も最後の二口はかなり重かった笑。

 

15時過ぎごろ退店。ツルハシさんご馳走様でした…!加えてお土産にういろうまでいただいてしまった!返さねばならぬ…この恩はいつか…。

バイクの前でまた旅の話や装備の話をする。バイク乗ってたらよくあるこの時間が私は大好きだ。

 

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トップガン信者の二人のため、彼に先ずマーヴェリックになってもらった。クソかっこいいじゃねーか!W800が更に似合う男…。

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続けて撮ってもらった。似合いすぎている…。

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最後はまじめに。先ずは私が一年走って、次は彼のオーストラリアの旅だ。

指をケガした時は肝を冷やしたが、何とかまたバイクにも乗れるようになったみたいで良かった。

からは額賀さんや私に続く次世代のアドベンチャーライダーだ。

いつかお互いの旅の話をしながら焚き火囲んで飲もう。サイコーに気合を貰った。

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そして16時に解散してからはとにかく東京方面へ走る。

途中の夕暮れがあまりにも美しく、またもや脚を止めて街並みを写した。

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どうやったらこんな奇跡のような色が当たり前のように出るのだろうか…。街に沈む夕日もまた、独特の美しさがある。

 

21時ごろ、浜松の河川敷高架下にて野宿地確保。

いい一日だった。

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※これは翌朝の写真