2022.10.31 20:35
10月29日、旅四日目。
5時半頃起床し、ソッコーで撤収。
青天井で寝たのは久々だった。空気も湿ってたのか、喉も痛めずに済んだようだ。
何度目かな瀬戸大橋を渡って本州へ。橋から東へ見る日の出が実に美しかった。こういう時、野宿してよかったなんて思ってしまう。
7時頃大阪の街中へ。
途中良さげな地元のパン屋さんが目に入ったので急いで路肩に寄せて朝飯をゲット。ちょい高めだけどさすが美味かった。北九州小倉の虎屋のパンを思い出す。
昼までに琵琶湖のキャンプ地に着きたいが、人に会うから温泉にも入って身嗜みも整えておきたい。それに野遊びするならいい加減新調したiPhoneのスマホケース手に入れておきたい。キャンプ飯の材料も調達しないと。ゆることたくさんだからガンガン走って向かった。
途中マスツーに紛れて一緒にしばらく走ったりして遊んでた。
頼みにしてた風呂屋がまさかの休館。引き返してちょい高めのスーパー銭湯で整える。
野宿旅は1週間風呂に入らないこともザラ。だからまだ二日も経ってないのに風呂に入るのに金払うのは少し抵抗があったり。
着替えをドラムバッグに入れてたので全バラシ。1着分の着替えセットくらいはバックパックに忍ばせててもいいかもね。
風呂上がりに恐らく臭いだろう革のブーツは履きたくない。持っててよかったサンダル。足の乾燥のためにも必須。紛失しやすいからなるべくサイドバッグなりに入れて、ぶら下げるのはやめよう。
風呂屋の隣にラムーがあってラッキー。
ここ、初めて入ったけどめちゃくちゃ安い!おにぎり70円に、牛バラ100g120円!?
野菜とウィンナーのコンソメスープと焼肉を想定して食材を調達した。お酒は勿論ビール。
いやーなんかいい流れだな。こんな小さな成功でも旅してるととても達成感があるのだ。
スーパーで選んだ食材で自炊するのが実は好きだったり。いい主夫になれるはず…。
14時頃琵琶湖キャンプ地到着。
「お初にお目にかかります。吉原さんにお世話になってます西村雄志郎と申します。以後お見知り置きを…」
なんて感じで挨拶して、あーだこーだ駄弁りながらテントというか自分の居住空間を構築。
ソロキャンパーの集いってのは楽でいい。各々自己責任自己裁量で気楽だ。
お城完成。美しいテントだと思う。
16時くらいまで円になって皆んなでお喋りして、それから焚火して乾杯して飯も作りながら飲んで話して…。
何を話したか全部は記録できないほど濃い話の内容だった。
初めて会うってのにどうしてこうもいい球をお互い投げ合えるのか。アンテナの周波数が同じなんだろうな。
楽しい夜はあっという間に更けてしまい、22時には先にお眠りさせていただいた。
ぼちぼち集まって飲み始める。この適当さが心地いい。
「めっちゃ絵になってるよ!」と言われ撮ってもらった。いい笑顔してる。iPhoneのHDRはすげえな。
久々のドラゴンフライ。主催であり旅の先輩で世話になってる吉原さんはドラゴンフライの名人なので改めて泣きつきながら教えてもらった。
私のドラゴンフライはサイレンサーをつけているため、普通のシングルバーナーより静かだったりもする。あれは良いものだよ。おすすめ。
これは牛肉。みんなに好評で買ってよかった。きのこや野菜とも合うからいいよね。
翌朝は7時起床。
テントサイトはふかふかの芝生。広義の意味では同じ野宿でも、その辺で夜を過ごすためだけの粗雑な野宿とは快適さがやはり違うようだ。
しかし湖沿いはやはり冷える。10℃切る冷え込みだったため、先のモンベルにて手に入れていたダウンパンツが早速活躍してくれた。
ファスナー閉じて頭まで被らないと耳が冷えて眠れない。
モンベルのスペリオルダウンパンツ。14,000円と、ワークマンでもダウンパンツが手に入る時代では躊躇するかもしれない値段だが、やはり信頼度が違う。
テントの外に出ると、皆順にのそのそと同じくテントから這い出てくる。昆虫が土から出てくる様のようでなんか笑える。
イスとテーブルと並べて、コーヒーとバナナ3本りんご1個を朝食とする。
野菜が高くて手を出しにくい分、果物は積極的に取り入れるようにしている。といっても果物も値段上がってるけどね。
パッキングを再考しピシッと装備を整える。こういう地味な習慣が旅の中では仕事の一つ。洗練されていくのが面白い。
今回はストーブとクッカーの入ったチャムスのソフトケースをドラムバッグに入れてみてるが、中々収まりがいいし今のところ困っていない。
ナルゲンボトルは左右に振り分ける。しかし、やはり本番には必要なさそうだ。とにかくペットボトルが最強すぎる。
マギーブイヨンは神。野菜と肉と茹でてこれを二つ三つ入れて塩コショウで味を整えたら、美味しいスープが簡単に完成。なんと海外でも普通に手に入るとか。
サンダルはやはり必要。足が乾燥して気持ちがいい。
一夜外に置いていたブーツを履く際は必ず中を確認しよう。ムカデやサソリにやられた話はいくらでもある。
悩みに悩んで選んだペグはユニフレームのジュラパワーペグ200。ムーンライトは12本必要で、予備に4本、保険で鍛造ペグも1本。
バイクの整備にも使えるプラハンをペグハンマーとしても使っている。野宿時には頭元に置いて武器としても使う。
ペグの先端で他の装備を傷付けないように帆布の焚き火シートでハンマーごと包んで携行する。
さて、準備も終わり9時半頃出発。
皆さんがお見送りしてくれた。
「行ってらっしゃい!」と言われ、「ああ、俺は行くのだったな」なんて気付き、気分が自ずと高揚してくる。見送られるってのはいくつになっても嬉しい。
行ってきます。土産話死ぬほど聞いてやってくださいね。
吉原さん、こんな楽しい集まりに旅人としては赤子同然の自分を誘って下さってありがとうございました。本当に、餞別までいただいてしまって。
あとは結果で返さないとな…。
気合を充填してもらい、セローと共に名古屋へ走り始める。
【旅人猛者勢を収めた写真たち】
世界のチャリダー。かっけーよなーチャリもそのうち手を出したい。
今回の主催者であり誘ってくれた吉原さんと相棒のカホさん。仲良い二人で羨ましい。二人ともバイク乗りなの。
ガチ勢が使う道具の佇まいは普通のキャンプでは見られんなぁと思った。
足にもまた経験が宿る。
宿主(私)のいないリラックススペース。イスとテントはこのキャンプのためだけに持ってきた。この後はただの荷物と化す。
年季入ってて良い。こんなシワシワの風防見たことない。
一瞬で着火させる職人技。「俺資格持ちやから」と言っていたが自称だった。私の言う「ツーリングプランナー1級」のようなものだ。
写真を撮る人を撮る。彼女もチャリで来ていて、そのチャリをひっくり返して駐輪してたのが面白かった。
彼女はガチのバックパッカーなのにテント設営は初めてだったとか。シュラフもギリギリ生き抜けるやつで朝死んでないか心配だった。
勢揃いな画。強そう。
持っててよかったカメラと三脚。
しかし、とんでもないメンツと遊んでもらったなぁ。
次は一年後か。もう今から楽しみだぜ。