ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【最後の挨拶ツー Day3:愛媛松山~兵庫淡路島】夜の島を彷徨う

2022.10.28 星空 15℃ 

20:46 淡路島海岸野宿地テント内にて

 

調子乗って余裕こきすぎたのか、予定よりも数時間行程に遅れが生じ、淡路島に着いたのはすっかり日も落ちきった18時頃。

なんとか当てにしていた無料キャンプ場に着いたら、閉鎖していた。

まだ大丈夫だ。この辺の田舎にはまだ候補地がある。

しかしそこから三連敗。

昨年5月以来の淡路島だが、今日までの期間にかなりリゾート開発が進んだらしく、そこにかつての落ち着いた海辺の姿はなかった。

脇道に良さげな空き地を見つけたのでヘッドライトで照らして奥に進んでみると、ウ!墓地だった。しかも、長年放置されているのかボロボロで何とも不気味な佇まいの。

幽霊なんかより人間が怖いなんて言うものの、あんなタイミングで突然出会すとなると何か気持ち悪く感じるもの。しかもそれが立て続けに2回。たまらず退散した。

そしてそこから少し走った先にやっと手頃な場所を見つけ、今に至る。

駐車場では大阪から来たイカ釣りのお兄さんと談笑した。

なんと元バックパッカーとか。スタンド使いは惹かれ合うってか…。学生時代にインドやらタイやらネパールやら言ってたらしい。まだトラベラーズチェックも活躍していた古き良き時代の旅人だった。あれからイカは釣れただろうか。

晩飯は食パン2枚。チェンソーマンが巷では流行っているが、主人公デンジにここまで寄り添えるファンもいないだろう。デンジ、バターとジャム塗った食パンは美味えよな。わかるよ…。

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食パンはすぐに食べられるから野宿旅には好んで選ぶ。米は面倒なので一度も炊いたことがない。

 

追記

「波の音近くね?」

潮汐を考慮せずにテント張っていた。馬鹿か。

急いで撤収。あのまま寝てたら死んでたかも…。

結局セローを停めてる道路公園の死角にマット敷いてシュラフに潜って青天井で寝た。もう24時半だった。

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今朝は若田さんちで6時半に起きて、小学校に行くテル君を見送った。

8時からの朝食は、奥様手作りのモッチモチの食パンにバターと、これまた特製の生姜ジャムを塗っていただいた。美味い!目玉焼きにバナナにサラダにミルクにコーヒーにと、遠慮なくいただいた。くそー写真撮るの忘れてた。

奥様と若田さんに「決断したこと自体が凄いことだ」と言ってもらえて嬉しかった。

9時にお別れ。写真撮って見送ってもらった。

この御恩はいつか必ず。

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途中、面白そうなアウトドアショップの看板を見つけ、Uターンして休憩がてら立ち寄ったが正解だった。

広くはない店内にぎっしりと商品がいい感じに展示されているのだが、またチョイスが男心をくすぐるのだ。店長さん曰く、他所にはないガレージブランドなどで攻めているとのこと。うーむ、香川県民羨ましいぞ。

またもや世間話で流れ的に旅の話をすることになったのだが、「その行動力がかっこいい!」と言ってもらえた。素直に「でしょ〜!」なんて言えれば良いのだが、本気でこればかりは自分を客観的に見れていない。始めてしまったからやるだけってのもあるから…。

木製のカラビナがとっても可愛かったのでお土産も入れて二つ購入。明日のキャンプのネタにと、焚き火に投げたら炎の色が変わるアレも買った。あと割れてしまったポイズンリムーバーを念のため新調した。

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香川ではうどん屋にも当然寄った。

長崎なら佐世保バーガー。大分なら唐揚げを食わねば出て行けぬように、香川のうどんはそれほどに強烈に美味いのだ。

国道11号線沿いの「武蔵」といううどん屋さんだったかな。肉うどん大盛りにかき揚げと卵の天ぷらで1030円。贅沢しちまったが仕方ない。汗だくだくで完食。

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うどん屋の前にいたトノサマバッタ。デカかった。尻伸ばして何やってたんだろ?

 

 

 

そこからはひたすら走りまくって今に至る。

ナビをちょっと使ってしまったが、ナビの強みは夜にこそ発揮されるのではないだろうか。

辺りが闇に包まれると、手頃な野宿地を見付けるのは困難を極める。

昼間は迷わず行くのに、夜になると初めて来た土地のように錯覚した経験は誰にでもあるだろう。あれと似たようなことが野宿旅にも起こる。

そんな時、ナビというかスマホの地図アプリで俯瞰的に周辺地図を見ると、目で見えずとも大体の土地の造りを二次元上で把握できる。

民家が密集してないから、砂浜のようなものがあるかなどわかれは、大体の目星も付いてくる。

 

 

そして今日も今日とて闇が迫っていると言うのにその美しさに負けて写真を撮った。

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山の方から伸びていたが何だろう。かっこよかったので撮った。

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橋というのはなぜか人を惹きつける。広角レンズが欲しい。

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橋の撮影後セローのとこへ戻ろうとしたら彼が佇んでいた。バックにこんな人工的なものを入れて撮れるのは珍しい。良い横顔だ。

 

 

さて、明日も早い。

旅をしながら日記をリアルタイムに近い間隔でネットに投稿できるか試しているが、中々ハードだな…。額賀さんは相当頑張っていると言うことだろう。

そういえば我ら仲間たちの集い『バイク世界旅』の今日のやり取りには笑わされた。

「スケッチ見たい」とリクエストしたら、額賀さんからこの絵が送られてきたのだ。

ソッコーでTwitterアイコンにしたよ笑。全く、向こうは朝方だろうに何やってんだか笑。

仕返しに彼が喉から手が出るほど食いたいであろう日本食の写真を送った。

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走行距離270km

お金 うどん屋1030円、アウトドアショップ3500円くらい、鳴門大橋〜西淡1200円、ファミマコーヒー100円

反省:夜に野宿地確保は無理に等しい。

明日のミッション:12時までに琵琶湖緑地公園到着